「苦しい時の患者さんは、元気な時の患者さんとは変わってしまうものですから。気持ちの中では残していく人のことが心配でも、それが伝えられないくらい、混乱していたのでしょう」私は、そう言葉を返すことしかできませんでした。この先彼は、この問いを何度も自分に繰り返しては、様々な思いに囚われるのでしょう。妻の死の瞬間、しっかり娘の手を握り、自分自身の悲しみに耐えていた夫の姿が、目に浮かびます。亡くなる前の彼女
苦しい時の患者さん... の続きを読む
たとえばパニック障害で、以前なら発作が起こっていたような状況に遭遇しても症状が起こらず、しかもその状態が一定期間続けば、治癒と言っていい場合もあるでしょう。しかし本当にそう言えるかどうかは、個々のケースによります。治癒が本質的にあり得ない疾患の場合、大事なのはその事実の受容です。受容をめぐるやりとりが、精神療法の大事な一部になります。実際には、正面切ってこの話題が患者さんから持ち出されることは、そ
真剣に向き合って答えることになる... の続きを読む
高校の合格発表日、彼の長男も私のほうも無事合格。廊下ですれ違ったときに、衰弱が目立つ彼の表情に久しぶりに曇りのない明るい笑顔が広がっていたような気がしたのは、私の感傷だったろうか。絶食の期間を四十八時間に延長することにしたわけである(入院してからはさらに胃にチューブを入れ、そこから機械的に胃液・残直物を陰圧で持続吸引して排除する処置も行った。鼻から胃までチューブが入っている状態だと、さすがに眠れな
長男が高校に合格し、医師が笑顔に... の続きを読む
腰については、あとでリズムを論じるところで具体的にお話ししようと思います。今は腰というものを「うたったボディの基底層」としてイメージしておいてください。それは個人の想いよりも強く文化に規定されます。日本人は伝統的に、稲作民族としての腰をもっています。安来節(どじょうすくい)でも、「えらいこっちや、えらいこっちや」でも、オカメーヒョツトコの踊りでも、日本の上着の踊りは、「腰の入った」状態がノーマルで
稲作民族としての腰... の続きを読む
最初の「カラダ革命」は三十歳のころ、まだアメリカに住んでいるころにはじまりました。革命とはいえ、それは四年前、M先生に出会ってから私に起こった変化にくらべると、じつにささやかなものでした。一言で言うと、最初はスポーツへのめざめなのです。なんと三十歳になって、私は生まれて初めて、なにか運動をしようとう気になったのです。子供のころは大の運動嫌いだったが、その埋由は、どうやら父のスパルタ式教育のせいでは
和食三昧、おいしい生活のワナ性欲以外に初めて感じた... の続きを読む
私が関わっている仕事のほとんどは、どんな場合においても、まずイメージありき、でことが始まります。広告、コマーシャル、写真集、ファッションページ、CDジャケット……etc.そして今、こうして書いている本だって。たとえば、タレントさんのイメージ作りを頼まれたとき。所属事務所の社長さんから「思いっきり魅力的にしてください」と言われるより、「若い男性にウケそうな、健康的でセクシーなイメージにしてください」
人それぞれいろんな言葉で「もっと」を心に描いている... の続きを読む
腎臓は脊柱をはさんで左右に1つずつ、縦に長いところで12センチ、左右の幅4センチ、前後の厚さ2センチくらいの大きさで、そら豆のような形をしており、外側は皮質で細い血管網状になっています。内側は髄質といい、その下に向かって尿管がでているのです.尿がつくられる働きは、皮質の血管、つまり糸球体から始まります.糸球体では、1分間に1リットルの血液が腎臓に流れるので、そのうち1部をろ過して、あとは尿として次
腎臓の病気について... の続きを読む