ハーブというのは、もともと薬草です。薬草は、西洋ではハーブ療法、日本では民間療法や漢方薬としても使われています。もともと病気の治療として発展してきたものなので、薬草は毎日口にする食べ物とは違います。ハーブや漢方薬には副作用がないように思われがちですが、そんなことはありません。病院で出されるクスリの中には、薬草から有効成分を分離して利用しているものもあります。有効成分だけのクスリと薬草全体またはそのエキスを使うハーブや漢方薬とは、副作用の出方は違うのですが、副作用そのものはあります。例えば、ジギタリス(別名:キツネの手袋)という薬草の葉は、強心配糖体という有効成分を含んでいます。この有効成分だけを心臓の働きを強めるクスリとして使うと、中毒を起こしやすくなります。中毒を事前に知らせてくれる体の反応である悪心・嘔吐も出にくくなっています。ジギタリスの葉を陰干しにして使うハーブとしてのジギタリスは、中毒にならずに安全に使える範囲が広く、しかも中毒になる前の信号である悪心・嘔吐も見られます。知識さえあれば、ハーブのほうが安全に使いやすいということができると思いますが、一般の人にそこまで求めるのは酷というものです。一般の人がジギタリスを自由に買い求めることはできませんが、漢方薬には薬局で比較的自由に買い求められるものもありますし、積極的に漢方薬を処方する医師もいます。