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表現するのが実に下手

夫は自分にとって必要な人であり、そして夫からも必要とされているという想いは、おたがいに生きがいにまで結びついてくるはずです。人間はだれかに必要とされていると感じるとき、最も生きがいをもてるものですから。ひとつ問題なのは、日本の夫婦の場合、心の底に抱いているそうした想いを表現するのが実に下手だということです。多くの妻たちは「夫は私がしてあげることを当然と思っている」「ちっとも感謝してくれない」と言います。しかしそうでしょうか。ほんとうは夫もきっと心の中では妻に感謝しているはずです。けれども今までの習慣でそれを口にすることができないのです。またもう少し考えてほしいのは、それでは妻も夫に感謝の意を的確に伝えているかということです。たとえば今は銀行振込になってしまったので、月給袋を神棚や仏壇にそなえるという行為はほとんど見られなくなってしまいました。しかし自分たちの生活が、夫の汗水たらした労働のお蔭であることは少しも変わっていないはず。