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新興の不動産会社のマンション

消えていく会社を見るのは哀しく、寂しいことである。しかしながら、その経験から私はひとつのセオリーを見出した。それは、「傑作は下積み時代に生まれる」ということ。冷酷なようだが、それもまた事実。だからこそ私は、新興の不動産会社のマンションには極力注目するようにしている。2008年から2009年にかけての不動産不況で、多くの新興不動産会社が経営の危機に瀕した。しかし、彼らはいくつかの優良マンションをつくっている。さらに、過去をひもとくと、いまはない会社、大幅に規模を縮小した会社の傑作マンションがある。たとえば、JR山手線・原宿駅そばの「コープオリンピア」を分譲した東京コープ、「億ション」の代名詞とされた「ペアシティルネッサンス」シリーズの東高ハウス、「ウッドパーク金沢文庫」など郊外エリアで「名マンション」を多く残した興和物産………そんな社名、聞いたこともないという読者も多いだろう。