メーカーサイドに注目すると、商品・サービス企画開発のコンポーネントが最も重要なコンピタンスを持つといえよう。特に、これまでの商品開発は、アクチュアリアルな商品設計と当局の認可を受け、販売企画面においては、決算面からの商品・種目別の収保目標の設定を行い、営業現場に販売させるという一方的なメカニズムで動いていたのではないだろうか。さらに、他社対抗上の発売日程を決め、事務処理、システム開発部門に対して、「この期日に間に合わせてくれ」式のオーダーを出していたのではないだろうか。商品開発面でのコンピタンスが、アクチュアリアルな面に偏重しか形で機能していると、販売と販売後サービスのケイパビリティーの面まで踏み込んだものとはならず、結果として、商品性としては訴求力のあるものができても、それを実際の収益にまで高めるという視点からは中途半端な商品になってしまう。商品の開発は、商品性そのものの企画開発、サービス面の企画開発に加えて、そのサービスを提供するための業務・事務面での企画開発が連携する必要があり、これらのコンピタンスは、おそらく現状の保険会社の組織にあっては、それぞれ商品開発部門、数理部門、事務・システム部門に散在しているのではないだろうか。
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