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女性の肌がどんどん汚くなっている

化粧品メーカーに身を置く者として、大きな声でいえなかったのは事実ですが、身近な人には確実に流布させてきた言葉です。昔に比べ、衛生状態も化粧品の質も格段によくなっているはずの日本で、女性の肌がどんどん汚くなっている。これは、もはや「洗いすぎ」としか考えられません。「日本列島は洗顔シンドロームに冒されている」そんな危機感を抱き始めたのは、1970年代の初めです。ちょうどクレンジンクというものが日本にも浸透し始めたころ。それまでメイク落としといえば、資生堂のコールドクリームを強引にメイクとなじませて落とすか、「ホネケーキ」という固形石鹸で顔を洗うだけでした。私はベタベタするのがどうしてもいやだったので、もっぱら「ホネケーキ」派でした。洗うたびに肌がつっぱるのも当たり前のように感じていました。ところが、1967年にフランスの化粧品メーカー、ゲランに就職すると、私はひどいカルチャーショックを味わうことになったのです。
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