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二〇〇二年のヴェルサーチのショー

二〇〇二年のヴェルサーチのショーで、マドンナとグウィネスーパルトロウの並びにつやつや髪のチェルシー・クリントンが収まっていたのを覚えておいでだろうか?ドナテッラーヅエルサーチにしては、なかなか思い切った行動たった。前大統領の娘の席には、Pディディやサルマーハエックなどといったスーパースターが座っていてもおかしくなかったのだから。だが、変身を遂げた彼女を選んだことで、よりスマートな若い層にアピールしたわけだ。アカデミー賞授賞式をねらえ!。現実世界におけるプロダクトープレイスメントーイベントで、年間を通じて最大のものといえば、もちろんアカデミー賞授賞式である。式の模様は世界六大陸で生中継され、一〇億人以上が見ている(昨年はアメリカだけで七三〇〇万人が見た)。広告ではここまでできない。一九九六年度授賞式前に誤ってヴァレンティノのドレスを引き裂いてしまい、とっさに自前の服GAPの黒のモック・タートルネックにヴァレンティノのロングースカート、アルマーニのベルベットーコートで間に合わせたシャロンーストーンは、世界中の見出しをさらった。その話は今なお語り草となっている。また、アメリカンーエキスプレスーゴールドーカードでイブユングードレスを作った衣装デザイナーのリジー・ガーディナーのように、無名の人でも一五分だけスターになって、全国誌に登場することがある。第六八回授賞式には、ニコラスーケイジとケヴィンースペイシーがハッシューパピーの靴で現れた。マーケティング担当副社長、ジェフールイスによれば、これ見よがしな彼らの写真が出回ったために、同じタイプの靴が三万足以上売れたという。「アカデミー賞授賞式のワンーショットにはもちろん、受賞俳優が弊社の靴を履いている写真ですが広告ー本分の価値がありますね」。